2010 年 4 月 22 日
こんばんは、リンタロウです。
リン酸吸着剤のお話です。
特にミドリイシ類のような水質にうるさいサンゴを飼育している場合、リン酸の値はすごく気になる存在です。
キーパーの多くの方が使用されているのではないかと思います。
そして実際ミドリイシ類の飼育では重要な要素の一つです。
どんなにいい光を当てても、どんなにいい添加剤を入れても
硝酸、リン酸の値が高い水槽では、色あがりしません。 高すぎると色あがりはおろか、飼育すらままならなくなります。
そんな重要なリン酸を物理的に除去してくれるのが吸着材です。
多くのかたが吸着剤を使用されていると思いますが、きっちり交換していますか?
今回はお店でも質問の多いことがらについて書いてみたいと思います。
・どのくらいの量いれたらいいのですか?
・どのくらいの頻度で交換したらいいのですか?
この辺が一番多いご質問だと思います。
まず どのくらいの量 についてですが、それぞれの環境によって違うので一概には言えないと思います。
適当に入れてください(笑) だいたいでも水量100Lにつき200gくらいいれたら十分じゃないでしょうか。
吸着剤を入れる際にネットなどに入れると思いますが注意点があります。
ビッチリいれないでスカスカな感じで入れてください。そして水どおりのよいところに設置です。
水が流れてこなければ吸着できませんので、 スカスカで入れるのは吸着剤全体の表面に水が流れやすくするためです。
ぎちぎちにしてしまうと水が流れる際の抵抗になるので吸着剤を通りづらくなりその脇を素通りしてしまいやすくなります。
これではもともこもありませんので、スカスカがよいです。
次に 「どのくらいの頻度で交換したらいいか」 ですが
1週間から2週間に一回は交換したほうがよいです。
これは高頻度で交換してもらって吸着剤をどんどん買ってもらいたいから言っているわけじゃありません!
理由があります。
たとえばじゃあ一か月分まとめていれちゃえー っと1kgくらいの吸着剤を投入するのは ダメです。
小分けにこまめに交換が最適です。
それなら一週間ごとに250gずつ交換するほうが全然よいです。
たとえばリン酸吸着剤の種類として 白いBB弾のような アルミナ系のものや、茶色いコーヒーカスみたいな鉄系の吸着剤がありますが
特徴として
アルミナ系 価格が安い、吸着能力はそこそこ、吸着能力が限界に達すると放出してしまう。
鉄系 価格が高い 吸着能力は高い 長期間入れて吸着能力が限界に達しても再放出しない。
といった点があります。 このような特性上 鉄系のものがやはり価格という面以外では適しています。
数ヶ月入れっぱなしでもOKという点も 購買意欲をそそります。
しかし長時間いれてるといけないというのはリンの再放出ありかなしかと言う点だけではありません。
少量をこまめにというのを勧めるのは 吸着剤というものの性質上 あれらはとても多孔質にできているはずです。
その多孔質な吸着剤表面にバクテリアが付着するのはごく当然のことだと思います。
しかも効率的に吸着させるために より水通りのよいところに設置するわけですから当然バクテリアがつきますよね?
よくナチュラルシステムでは 硝化バクテリアが繁殖してしまい「硝酸塩」が生成されてしまうためとして
ゴミ取りのためのウールマットでさえその使用を敬遠されがちなのに
ろ材になりえるものをそんなに長期間入れておいてよいのでしょうか?・・・・・・・・・よくありません。
水槽立ち上げ期間を思い出して見てください。 よく 「水槽セットから2週間は空回しして魚などの生体は入れないでください。」
と 聞きませんか?
理由はご存知の通り、ろ過材にバクテリアを増殖させ、有機物の分解を行わせるための期間を取る為です。
ですのでそれ以上の期間 吸着剤を入れ続けるということは 硝酸塩を過剰に生成し続けることになります。
ただしウェットシステムで運営している水槽の場合この程度のろ材化した吸着剤を入れていても問題にはならないと思います。
もともとある程度の栄養塩を有しながら維持するシステムでしょうから。
つづく?
カテゴリー: リンタロウ | コメントはまだありません »
2010 年 4 月 20 日
こんばんはリンタロウです。 何故リン酸が減るのか第二話です。
「何故ゼオビットシステムでなければならないのか」
そのポリリン酸蓄積細菌PAOがリン酸を使ってくれるというのはわかった、ではそれを添加していって
リン酸を減らせばいいのではないか?
という疑問に直面します。 それでもいいです。
でも効果はとても薄いだろうと考えます。
ポリリン酸蓄積細菌はゼオフィルター内のような環境が望ましいんです。
PAOは単独ではその存在を維持するのが難しく、他の種がつくるバクテリオフィルム内でこそその存在を維持しやすいのです。
ゼオライト使用によるイオン交換で集まるバクテリアとその餌となる栄養塩 よりパワフルにそのPAOを活動させやすい環境を
人為的に用意しているわけです。
かつ、PAOはその活動が外的要因によって変化します。
「好気状態なのか嫌気状態なのか、硝酸塩があるのか またはほとんどない環境なのか」
これによってPAOの活動は変わります。
・PAOの働き
|
好気条件下
|
嫌気条件下
|
水槽内のリン酸からポリリン酸を作り出し、自らに蓄積していきます。
ポリ燐酸を蓄積していくとより粘性の強い性質を持ちます。
これによってスキマーで除去しやすくなります。
|
蓄積されたポリリン酸を利用しエネルギーとして消費します。また自らを増やすエネルギーとしても使います。増殖にもポリリン酸を使用するのですがその過程でリンを放出してしまうこともある。
|
ポリリン酸とは
ポリリン酸とは何か、PAOのエネルギーとして利用されるということはわかりましたがその構造についてです。
ポリリン酸は リン酸3つとカリウム1つとマグネシウム1つ
そして酸素9つがつながった長い分子です。
|
リン
|
リン
|
リン
|
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
酸素
|
|
カリウム
|
マグネシウム
|
|
ポリリン酸
|
リンを除去しやすくするためのポリリン酸を作るためには
カリウムとマグネシウムが減ってしまう。
ということです。ZEOvitシステムにおいてカリウム濃度とマグネシウム濃度を重要視するのはこのためです。
とはいうものの実際やってみると対して減りません。
「減るから添加してあげなきゃ!」 と逆に過剰になりそうな気がします。
今日はこのくらいで許してください。 あるのか 第三話・・・・・
カテゴリー: ZEOvit, リンタロウ | コメントはまだありません »
2010 年 4 月 17 日
こんにちは、ナチュラルの電話番、岡村です!
最近の東京は4月なのに非常に不安定な天気で暖かかったり急に寒くなったりと、サカナじゃないけど白点が出てしまいそうです。
だれかプロバイオみたいな効果のある飲み薬をください・・・
※昨日の夜に出しましたが完売してしまいましたm(__)m※
23日以降に水槽の出物が予定しております。
写真掲載などは土曜日以降になってしまうかと思いますが気になった方はご覧下さいませ(^^ゞ
カテゴリー: 岡村, 新古・中古機材特価 | コメントはまだありません »
2010 年 4 月 14 日
こんばんは、リンタロウです。
ゼオ水槽を立ち上げてから約2ヶ月半が経過しました。
その間店に来店して下るお客様から数多くの質問を受けました。
とにかく多いのは
「ゼオビットシステムってなによ?」
「どうなるの?」
「なんで低栄養塩にすることができるの?」
このあたりが最も多いご質問です。
しかしそれを説明するのにとても簡単には説明できないんです。そこで少しブログでもそのヒミツに対して
わかる範囲で解説してみたいと思います。
ゼオビットシステムにおける利点の大きな部分を占める要素は
「硝酸塩、リン酸塩を 極限まで低レベルに下げ維持することができる。」
これが大きなメリットです。何故そのようなことができるのでしょうか。
ゼオビットシステムは、バクテリオプランクトンシステムの一つに該当します。
バクテリオプランクトンシステム、その名の通りバクテリアの力を利用してその低栄養塩を目指します。
ベルリンシステムにおいてはこの低栄養塩を維持するのに、吸着剤、水飼え、給餌量のセーフ、底砂の脱窒などで行いますが
ゼオビットはゼオフィルター内のバクテリアの力でそれを行います。
どうしてリン酸塩が減るのか!!!!!
これがゼオビットシステムのカギです。
ポリリン酸蓄積細菌 PAO(Polyphosphate Accumulating Organism)
こいつです。バクテリアは主に硝化菌ではアンモニア、亜硝酸などを使ってエネルギーを得ます。同時に酸素も消費しますが
このポリリン酸蓄積細菌はなんと リン酸をエネルギーにすることのできる細菌なんです。
これはどんな水槽にも存在すると思います。ただ、劣勢の存在です。
普通リン酸などをエネルギーにしなくとも、アンモニアや亜硝酸などからエネルギーを得ることの方が簡単だからです。
アンモニア硝化細菌や亜硝酸硝化菌の方がより強い存在なんです。えばってるんです。
その片隅で アンモニアや亜硝酸が食べられないのでしょうがなく、まずい?リン酸をエネルギーにする道を選んだ、いわば負け組です。
しかしそんな過酷な状況だからこそ他の菌が得られなかった機能、エネルギーとしてリン酸を利用することが出来るという能力を手に入れました。
なので水槽内に存在する菌でありながらポリリン酸蓄積細菌は劣勢な立場なのでその数も少ないでしょうし、
その存在がわかりづらくかつ、効果も薄いです。
しかしその能力は特別です。マリンアクアリウムで特にSPS飼育などの低栄養塩を求められるような場所では
このポリリン酸蓄積細菌の能力は驚異的です。使わない手はありません。
これを人工的に人の手によって効率的に繁殖、機能させ リン酸値を低下させようじゃないかというのがゼオビットシステムの考え方の一つです。
つづく
カテゴリー: ZEOvit, リンタロウ | コメントはまだありません »
2010 年 4 月 13 日
1億4000万人のマリンアクアリストのみなさんこんばんは、リンタロウです。
アクアトロニカ紹介第二段です。まだまだ序章にすぎません。
このアクアリウムコントローラーでどんなことが可能になるのか! というのをご紹介します。
最強という理由はこれです。
まずは このセット図をご覧ください。
このセット図は販売されている器具を全て利用させた場合の配線図ですので、通常セットする際にはもっと簡略化します。
それぞれのユーザーさんのセレクトによって接続するセンサーなど追加していく仕様ですので、必要なもののみをつけたしていけます。

いきますよ 覚悟はいいですか?
まず温度をモニタリングできます。他にPH、ORP、伝導率、塩分濃度、水位、漏水センサー
などをつけられ、それぞれについて、プログラムを設定できます。
どんなものかというと、設定した値以上や以下になった時に接続されているプラグ(電源)のオンオフなどを自動でコントロールできます。
なので
PHコントローラーとして カルシウムリアクターのCO2の量を電磁弁で自動コントロールできます。
、
ナイトレイトリアクターのようなもので、ORPをモニタリングしたりできます。場合によっては水用の電磁弁を利用しちゃえば
硫化水素が発生してしまうような危険なORP値になった場合には水用の電磁弁をオフにして排水をストップさせたりも出来るでしょう!
ORPではまた、ORPコントローラーにもなるため、オゾナイザーのオゾン量も設定したORPになるように自動でコントロールできます。
塩分濃度や水位センサーを連動させて蒸発分の自動給水機能をもたせることも可能です。
タイマー機能も高性能なので、ウェーブコントローラーとして使うこともできますし、そのためのモードも用意されていて接続されたポンプをコントロールできます。
照明を接続すれば照明のオンオフも自動でコントロールします。
漏水センサーもつければ漏水した場合にどんな処理をするのか設定できます。
今後発売予定のドーシングポンプを接続すれば添加剤の自動添加も可能になります。
それぞれの値が設定値よりも上下するとアラームをならしたりもできますし、簡易アラーム機能もついてて
たとえば携帯のカレンダー機能みたいなもので、設定した時刻日付にメッセージつきのアラームを鳴らすことも可能です。
入れ忘れたり、やらなきゃいけないメンテナンスを定期的にアラームとメッセージでお知らせしてくれます。
さらにここからが最強たる所以です。
イーサネットモジュールという器械をネット回線に接続し、専用PCソフトウェアをインストールすると 脅威的なコントロールが可能になります。
接続された様々なセンサーなどの値が設定値以上や以下になると 登録させたメールアドレスにその内容をメール送信して教えてくれるんです。
さらにはその後がすごい。 外出先からでもPCとネット環境があればウェブを通して、アクアトロニカに接続された機器のオンオフをネットを通して
行ったりもできちゃうんです。
簡単に言うとこうです。 水槽から遠く離れた場所からでも電源タップを引き抜いて機器をストップさせたり、またはオンさせたりできるんです。
もっと具体的に説明します。
参考例
自宅の水槽から遠く離れた仕事場で仕事をしていると、携帯電話にメールが入った! それはアクアトロニカから送信されたものだった。
内容を確認してみると、なんと水温が28度になっている。さらにはメインポンプもオフになってしまっているようだ。
メインポンプは壊れてしまったかもしれない。 水温があがったのはもしかしたらクーラーが壊れたのかもしれない。
しかし大事な仕事中 これからすぐに家に帰るわけに行かない。 さらにはすぐに帰宅したとしてここから帰っても1時間半はかかる。
さてどうしたものか。
ネットから対策をしよう!
ネットにPCから接続し、コントロールできるページを開く、そこから自宅のアクアトロニカにアクセスして命令する。
接続されたメタハラをオフだ!さらに必要最低限のウェーブポンプだけを作動させて他は停止させる。 これで更なる水温上昇を抑えよう。
メインポンプが止まってるということは酸欠で生体が死んでしまうのを
ふせがなければ、 こんなときのために接続しておいた緊急用エアポンプ、これをオンにさせる。
ポチポチっとな。
そして出来るだけ仕事を早く切り上げ、家にもどる。
なんとか 生体は無事なようだ。 水温の上昇もそれ以上は起こらなかったみたいだ。 めでたしめでたし
こんなことがありえると思います。なんとすごい機能でしょうか、最強です。
アクアトロニカは単なるモニターではありません。
総合的にアクアリウムにかかわる機器をコントロールするんです。コントローラーですからw
夢の機器が今ここに登場しました。 どらえもんのポケットからではなく レッドシーさんからです。
どうでしょうか?興味をそそられましたか?
カテゴリー: アクアトロニカ, リンタロウ | コメントはまだありません »